アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が政策金利を0.25%引き上げましたが、引き上げが小幅にとどまったことで、韓国銀行の利上げ圧力がやや弱まりました。
FRBは現地時間の21日と22日に開いた会合で、インフレ対策として政策金利を0.25%引き上げることを決定しました。
アメリカの金融引き締め政策は去年3月から1年間続いていて、今回の引き上げで韓国との金利の差は最大で1.5%と、この22年間でもっとも広がりました。
ただ、FRBが、金利の引き上げを、前回同様0.5ポイントではなく0.25%に抑えたことにくわえて、「さらに大幅で早いペースの利上げ」を予告しなかったことから、韓国銀行としては利上げの圧力がやや弱まり、来月も2月と同じく政策金利を現行の3.5%に据え置き、物価や景気動向を見守る余裕ができたものとみられます。
最近の韓国の経済指標を見ますと、輸出の減少によりことし1月の経常収支は過去最大の赤字となるなど、景気の鈍化が明確になっているのに対して、2月の消費者物価の上昇率は10か月ぶりに4%台に下がり、韓国銀行が政策金利を据え置く可能性が高くなっています。