尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、海外に駐在する韓国の大使や総領事などに対して、それぞれが「韓国の営業マンだ」という心構えで、輸出を促進するよう呼びかけました。
大統領室の報道官が明らかにしたところによりますと、尹大統領は27日、世界各国に派遣している在外公館長らを青瓦台の迎賓館に招き、夕食会を開きました。
そのなかで、「開放型経済体制を志向する韓国にとって、輸出は死活問題だ」としたうえで、「私は韓国の営業マンだ」という心構えで、輸出の前進基地としての役割を果たすよう呼びかけたということです。
尹大統領は、「いまは韓国が複合的な危機を乗り越える突破口を設けるために外交能力を結集しなければならない時だ。外交の最前線に立つ在外公館のトップの役割は重い」と強調しました。
また「いまの政権が重視する、国政と対外関係を貫く価値は『自由』だ。自由、法治、人権という普遍的な価値を共有する国々が連帯していくことで、ルールにもとづく国際秩序を守ることができるはずだ」という認識を示しました。
尹大統領はまた、「韓米同盟の復元と発展、韓日関係の正常化など、自由の連帯を強化していくための外交的努力を傾けてきた」としたうえで、韓日中3か国による首脳会談を再開させることで、域内の平和と発展に向けても取り組む方針を明らかにしました。
さらに、2030年の万博の釜山誘致、ODA=政府開発援助の規模の拡大などに向けた努力も呼びかけました。