およそ3年間続いた新型コロナウイルスなどの影響で、オンラインショッピングが増え、消費者の購買パターンが変化したことを踏まえ、大型スーパーが相次いで営業時間を短縮します。
流通業界が28日に明らかにしたところによりますと、スーパー大手のイーマートは、来月3日から全国158の店舗のうち一部の閉店時間を、午後11時から午後10時に1時間短縮します。
ホームプラスは、来月10日から135店舗のうち24店舗の閉店時間を、午前0時から午後10時に2時間前倒しするということです。
ロッテマートは、営業時間を短縮するかどうか、今後の状況を見て判断するということです。
もともとこれらの大型スーパーは24時間営業を行っていましたが、2012年に流通産業発展法が施行され、営業時間が午前10時から午前0時までに制限されました。
その後、店舗運営の効率化や勤務時間の短縮などを理由に、イーマートとロッテマートは、2018年に閉店時間を午前0時から午後11時に変更しました。
大型スーパーの相次ぐ営業時間短縮は、人件費と電気料金などの高騰によって夜間の営業効率が落ちていることが背景にあります。
また、オンラインショッピングが普及したことで、大型スーパーなどの実店舗を訪れる客が減ったことも影響しました。
大型スーパーの関係者は、「大型スーパーは、ことしマイナス成長になると見込まれ、コストの削減がこれまで以上に重要となっている。現在、大型スーパーは夜間と週末、休日などのオンライン配送が禁止されているが、政府が検討している規制緩和に期待している」と述べました。