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サイエンス

韓国原子力研究院 「汚染処理水は飲んではいけない」

Write: 2023-05-25 10:21:32Update: 2023-05-25 10:26:36

韓国原子力研究院 「汚染処理水は飲んではいけない」

Photo : YONHAP News

韓国原子力研究院共催の記者会見の場でイギリスの専門家が、「東京電力福島第1原発の汚染処理水1リットルを飲むことができる」として安全性を強調したことについて、韓国原子力研究院は、「汚染処理水は飲んではいけない」という公式な立場を表明しました。  
 
放射線・核物理学が専門のイギリス・オックスフォード大学のアリソン名誉教授は今月、ソウル市内で開かれた韓国原子力研究院共催の記者会見で、福島原発の汚染処理水について、「多核種除去設備、通称『ALPS(アルプス)』で処理した1リットルの水が私の前にあれば飲むことができる」として、汚染処理水の安全性を強調する発言をし、論争が起きています。
 
韓国原子力研究院の朱漢奎(チュ・ハンギュ)院長は24日に開かれた国会科学技術情報放送通信委員会で、最大野党「共に民主党」の議員からアリソン氏の発言に関する公式な立場を聞かれ、「汚染処理水のトリチウム(三重水素)の濃度は1リットル当たり平均62万ベクレルだが、飲用水の基準は1万ベクレルだ」としたうえで、「飲んではいけない」という公式な立場を明らかにしました。
 
朱院長は、「アリソン氏の発言は、個人の突出したものだった。韓国原子力研究院の招きではなく、民間から招かれた方で、専門家の広い意見を聞くために記者懇談会を開いた」と説明しました。
 
公式な立場を速やかに発表しなかったことについては、「すぐに措置を取らなかったのは間違いだったと考える」と答えました。

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