ロシアの侵攻を受けているウクライナを支援するため、韓国が砲弾数十万発をアメリカに輸送していると、アメリカメディアが報じました。
アメリカのウォールストリート・ジャーナルによりますと、韓国はアメリカとの水面下での合意により、砲弾をアメリカに移転していて、アメリカはこれをウクライナに送る準備を進めているということです。
アメリカの当局者は、こうした措置によりウクライナはロシアに対する攻勢を強めることができ、アメリカ政府にとっては、多くの国で禁止されているクラスター爆弾をウクライナに供与するかどうかをめぐり、判断の余地が生まれたと話したということです。
ホワイトハウスと韓国政府は、ウォールストリート・ジャーナルの報道に関してコメントを避けました。
一方、趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長は24日の国会運営委員会で、「これまではウクライナに人道支援を行ってきたが、今後の戦況を見ながら、別の状況を検討する予定だ」と述べ、韓国がウクライナに弾薬を直接支援する可能性を示唆しました。
ただ、趙室長は、「いまのところ、弾薬を直接支援したり、ポーランドを通じて支援したりはしていない」と述べました。