中国外務省は、最近の韓中関係について、「困難と挑戦に直面していて、その責任は中国側にはない」という立場を表明しました。
中国外務省の報道官は5月31日の定例の会見で、5月22日の韓中局長級外交協議で中国が韓国側に伝えた立場について質問されると、「中国は重要な関心事について、厳粛で全面的に立場をすでに韓国側に表明している。韓中関係は困難と挑戦に直面していて、その責任は中国側にはない」と答えました。
この報道官は、「韓国側は必ず、問題を深く認識し、真摯に取り上げ、中国側と互いに向き合って進み、韓中関係の健全で安定的な発展に向けて積極的に努力すべきだ」と強調しました。
また、韓日中3か国の協力については、「3か国の協力強化は、3か国の共同の利益にかなう。中国は3か国の協力を重視している」と述べました。
さらに、「韓日中3か国は、2国間関係の政治的土台をともに守りながら、3か国の安定的で持続可能な協力の発展に向け積極的に努力すべきだ」としました。
中国はこれまで韓日中3か国の首脳会談の開催には消極的だとみられてきましたが、今回示された中国の立場は、韓中関係が悪化する一方、韓国政府がことしの議長国として3か国首脳会談の開催を進めているなかで発表されたため、注目を集めています。