ソウル近郊で朝の通勤時間帯に地下鉄の駅のエスカレーターが突然逆走し、14人が重軽傷を負う事故が発生しました。警察や業界団体などは、来週、合同で調査を行う予定です。 
 
事故が起きたのは、ソウル近郊にある城南（ソンナム）市内の地下鉄・薮内（スネ）駅で、8日午前8時25分ごろ、地上出口へ向かう上りエスカレーターが一度停止したあと、下り方向に逆走しました。
 
この事故で3人が足や腰などに重傷を負い病院に搬送されたほか、11人が軽いけがをしました。
 
地下鉄を運営する韓国鉄道公社によりますと、エスカレーターには逆走防止装置が設置され、エスカレーターの管理会社が1か月前に行った点検では異常はなかったということです。
 
国土交通部は8日、「事故を徹底的に調査する」と発表しています。
 
また、鉄道警察は9日、ソウル地方鉄道特別司法警察隊、国立科学捜査研究院、韓国昇降機安全公団が13日に事故現場で合同調査を行う計画だと明らかにしました。
 
韓国鉄道公社は、全国の駅のエスカレーターを一斉点検し、再発防止対策を行うとしています。