コロナ禍の期間に大幅に増えた肥満の子どもの数は、コロナ禍を過ぎても大きく減らず、コロナ禍前の2018年を大きく上回ることがわかりました。
国民健康保険公団によりますと、去年、肥満で病院で診療を受けた13歳から15歳の中学生は951人で、おととしに比べて27.1%減りましたが、コロナ禍前の2018年の3.1倍に上っています。
中学生の肥満患者は、2018年は304人でしたが、コロナ禍の2021年に1304人へと大幅に増えました。
去年の7歳から9歳の小学校低学年の肥満患者は、2018年の1.7倍に、10歳から12歳の小学校高学年は2.4倍に、16歳から18歳の高校生は2.3倍にそれぞれ増えています。
子どものころの肥満は大人になってからも解消されにくく、糖尿病や高血圧など生活習慣病の大きなリスクとなるため、適度な運動とバランスの良い食事で、適正体重を維持する必要があると専門家は指摘しています。