尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、アメリカで開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議への出席や諸外国との首脳会談などの外交日程を終え、18日に帰国しました。
尹大統領は、今月15日から2泊4日の日程で、サンフランシスコを訪問し、APECの首脳会議に出席しました。
現地時間の16日に開かれた気候変動などをテーマとしたセッションで、尹大統領は、温室効果ガスを排出しないエネルギーの活用や環境にやさしい交通手段への移行などの取り組みにおける韓国の役割と貢献について説明しました。
また、17日には、経済問題をテーマにしたセッションに出席し、「国際紛争などに伴うサプライチェーンの不安を解消するため、APECが早期警報システムを構築するなど、サプライチェーンをめぐる協力をまず強化しなければならない」と強調しました。
尹大統領は、APECの首脳会議に合わせて、アメリカのバイデン大統領、岸田総理大臣と3か国会談を行い、岸田総理大臣とはことしに入って7回目の二国間会談を開催するなど、韓日米の結束を強化するための外交活動も行いました。
注目されていた中国の習近平国家主席との会談は行われませんでした。
これについて、大統領室は19日、「時間がなかった」と説明したうえで、「近く韓中の外相が会談する予定だ。韓中は十分にコミュニケーションを取っている」と強調しました。