ことし韓国で生産されたコメは、1980年以来、最も少ない収穫量となりました。
統計庁が12日に発表した統計によりますと、ことしのコメの収穫量は374万4000トンと、去年より3.2%減りました。1980年に、気温が低い日が続いた影響で収穫量が355万トンまで減少した年以来、40年ぶりの少ない収穫量です。
コメの生産量は2016年に減少に転じて以来4年連続で減少しています。2017年からは3年連続で400万トンを下回りました。コメの作付面積も72万9814ヘクタールと、去年より1.1%減っています。
統計庁は、コメの生産量が減少している背景として、建物の建設や宅地の開発などによる耕地の減少があると説明しています。作付け面積10アール当たりの生産量は513kgと、去年より2.2%減少しました。統計庁は「ことしは稲が実る9月に台風が韓半島を通過した影響で降水量が増えた一方、日射量は減ったため、10アール当たりの生産量が去年より減ったものとみられる」と話しています。