新型コロナウイルスワクチンの接種が受けられない免疫不全の人などに予防、治療薬として投与するイギリスの製薬大手、アストラゼネカ製の抗体医薬品が食品医薬品安全処の緊急使用承認を取得しました。
これで、免疫不全の人にとっても新型コロナウイルス感染症を予防する手段が生まれることになりました。
食品医薬品安全処が30日、発表したところによりますと、アストラゼネカ製の新型コロナ予防、治療薬「エブシェルド」2万回分について緊急使用を承認したということです。
コロナワクチンが接種できない免疫不全の患者などの新型コロナ感染予防の必要性や安全性、有効性など品質の検討、専門家の諮問などを踏まえて、緊急使用承認を決定したということです。
疾病管理庁は先月10日、食品医薬品安全処に「エブシェルド」の緊急使用承認を要請していました。
「エブシェルド」は、韓国に初めて導入された新型コロナウイルス感染症の予防用の抗体治療薬で、2種類の抗体を投与することで、速やかな予防を可能にするため、ワクチンの代替として見込まれています。