日本による韓国への輸出規制が続いているなか、日本の半導体材料メーカーが、高品質な製品を韓国で生産したり、韓国に生産ラインを増設したりすることを韓国の半導体メーカーに提案したことがわかりました。
東京応化工業など韓国に生産工場を置く日本の部品・材料メーカーは、サムスン電子やSKハイニックスなどに数回にわたって打ち合わせを要請し、高品質な製品を韓国で生産したり、韓国に生産ラインを増設したりすることを提案するなど、営業を強化しているということです。
これらの日本企業は、韓国の大企業が材料の輸入先を多角化すれば、輸出規制の対象品目でない品目までも代替される可能性があると、懸念しているとされます。
こうした動きについて、韓国の半導体メーカーは、日本が半導体材料の韓国への輸出管理を強化したことで、韓国への輸出が1か月半ほど停滞したため、直接販路の確保に乗り出したものとみています。