去年、韓国では、住宅売買の減少などを背景に人口の移動が減り、別な自治体に引っ越した人の数は、過去50年近くで最も少なくなりました。
統計庁が30日にまとめたところによりますと、去年、17の市と道の間の転入・転出者数を示す人口移動者数は615万2000人で、前年に比べて14.7%減り、1974年以降では最も少なくなりました。
人口100人あたりの移動者数を示す人口移動率は、去年は12%でした。
統計庁は、移動が減った背景について、長期的傾向として、人口の高齢化や交通・通信の発達などで移動が減っていると指摘し、短期的な要因としては、去年、住宅取り引きが大幅に減ったことをあげています。
去年1月から11月までの住宅取引件数は48万件で、前年に比べて半分以下に減っています。
転入が転出を下回って人口が減った地域はソウル、慶尚南道(キョンサンナムド)、釜山(プサン)など10の市と道で、逆に転入が転出を上回ったのは、京畿道(キョンギド)、仁川(インチョン)、忠清南道(チュンチョンナムド)など7つの市と道でした。