尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は30日、NATO＝北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長と会談し、北韓の核問題など様々な懸案について議論しました。 
 
尹大統領は30日午後、ソウルの大統領室でストルテンベルグ氏と会談し、韓国とNATOの関係をはじめ、韓国のインド太平洋戦略、北韓の核問題など様々な懸案について意見交換を行いました。
 
尹大統領は、去年6月にNATO首脳会談に出席したことをきっかけに、韓国とNATOの関係が急速に発展しているとし、サイバー防衛や新技術、気候変動、防衛産業など新分野での協力を盛り込んだ韓国とNATOのパートナーシッププログラム（ITPP）の成功に向けた協力を求めました。
 
また、去年12月に発表した韓国のインド太平洋戦略について説明したうえで、この戦略が法治と国際規範を重視するという点で、NATOとも共通点が多いと強調しました。
 
これを受け、ストルテンベルグ氏は、韓国のインド太平洋戦略を高く評価するとともに、サイバー防衛や新技術などにおける韓国とNATOの協力を強化するために格別の努力を傾けると答えました。
 
続けて尹大統領は、北韓が核とミサイルを高度化して挑発のレベルを高めているため、北韓の挑発を阻止するべく、NATOが引き続き積極的な役割を果たしてほしいと述べました。
 
一方、ストルテンベルグ氏は、ことし7月にリトアニアで開催されるNATO首脳会談に尹大統領を招待し、尹大統領は参加を検討すると答えました。