文在寅（ムン・ジェイン）大統領は14日、大統領府青瓦台で国民向けの演説を行い、新型コロナウイルスによる経済への打撃を克服し、ポストコロナ時代に対応するための「韓国版ニューディール政策」を発表しました。 
文大統領は「韓国版ニューディール政策」について、「追い上げ型経済から先導型経済へ、炭素依存経済から低炭素経済へ、不平等社会から包容社会へと、韓国を根本から大転換させる国家発展戦略だ」と説明し、しっかりした社会的セーフティーネットにもとづき、「デジタルニューディール」と「グリーンニューディール」を両軸に政策を進めるとしました。 
まず「デジタルニューディール」について、「より大胆で先制的な投資を通じて、社会、経済、教育、産業、医療などのすべての分野でのデジタル化を積極的に進め、世界をリードする世界一のデジタル強国へと進む」と述べました。
「グリーンニューディール」については、「気候危機に先制的に対応するもので、PM2.5などの大気汚染問題の解決など暮らしの質の向上だけでなく、国際環境規制が強化されるなかで、韓国の産業競争力を高め、グリーン産業を発展させることで、大規模な雇用を創出する」としました。
文大統領は、任期が終わる2022年までに国の予算49兆ウォンを含む68兆ウォンを投資するほか、2025年までに国の予算114兆ウォンを含む160兆ウォンの投資を行う方針を示しました。
雇用についても、2022年まで89万人、2025年まで190万人創出するとしました。