慢性的な食糧難が伝えられる中で、北韓の金正恩（キム･ジョンウン）第一書記は、おととし、自動車や時計などのぜいたく品の購入で、6億4600万ドル、およそ670億円を支出していたとの指摘が出ています。
これは、アメリカの「ニューヨークタイムズ」が北韓の人権に関する国連の報告書を引用して、7日に伝えたものです。
それによりますと、金正恩第一書記がおととし、自動車、ハンドバック、時計、電子製品などのぜいたく品の購入に使った金額は、6億4600万ドル、およそ670億円に上るということです。
ニューヨークタイムズは、WFP＝世界食糧計画によると、北韓の食糧難を解決するためには1億5000万ドルが必要であるとしていて、金第一書記がぜいたく品に使った金額は、その4倍にあたると指摘しています。
また、北韓が2012年にミサイルの発射に使った資金は13億ドルで、その半分にあたる金額がぜいたく品の購入に使われたとしています。
さらに、金正日国防委員長は年間、平均3億ドルをぜいたく品の購入に使ったのに対し、金第一書記はその倍にあたる金額を使っているとしています。