深夜のタクシー不足が深刻になっていることを受けて、国土交通部は4日、深夜のタクシー呼び出し料金の引き上げなどを柱とする対策を発表しました。
それによりますと、まず、タクシードライバーの待遇を改善するため、午後10時から午前3時までの深夜帯の呼び出し料金を、現行の最高3000ウォンから最高5000ウォンに引き上げることを決め、年末までにまず首都圏で値上げを実施するとしています。
また、個人タクシーでは、運転手の過労の防止や車両の点検などのために2日運行したら1日休む休業義務が実施されてきましたが、これを解除する方針で、タクシー不足が深刻なソウルでは今月中に廃止される見通しです。
さらに、タクシードライバーの登録手続きを簡素化し、パートタイム労働も認めることで人手不足の解消をはかるとしています。
このほか、深夜の交通利便性を高めるため、ソウル市では、年末に市内バスの運行時間を延長し、深夜専用バスも増やす方針です。
韓国では、タクシー業界の人手不足がひどく、なかでも深夜のタクシー不足が深刻になっています。
3年間のコロナ禍を経て離職する人が多いことが背景にあり、法人タクシーでは運転手が30%ほど減っています。