韓国では中部地方を中心に降った集中豪雨でこれまでに31人が亡くなり、11人の行方がわかっていません。 2011年に集中豪雨や台風で死者・不明者78人の被害が出て以来、最悪の人命被害です。
中央災害安全対策本部によりますと、10日午前6時の時点で、今月1日からの集中豪雨による死者は31人、行方不明者は11人、負傷者は8人となっています。
9日午前3時ごろ沖縄の南の海上で発生した台風5号は、10日午後2時50分には、韓半島南部の巨済島(コジェド)に上陸し、午後6時には南東部浦項(ポハン)を通過して韓半島東の海、東海に抜ける予報です。
台風5号の中心気圧は午前11時現在、998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は19メートル、強風域は半径240キロとなっていて、小型で比較的弱い台風ですが、韓半島を通過するため、気象庁は警戒を呼び掛けています。
済州(チェジュ)空港と金海(キムヘ)空港に台風警報や注意報が出されているほか、済州空港には、局地的に風向や風速が急激に変化する「ウインドシア」に対する特別警報が出されています。