北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が中国の習近平国家主席との会談で、「アメリカのトランプ大統領との2回目の首脳会談で、国際社会から歓迎される結果を出せるよう努力する」と述べたことがわかりました。
中国の新華社通信が10日、報じたところによりますと、金委員長と習主席は8日、友好的な雰囲気のなかで会談し、中朝関係をはじめ、共通の関心事について踏み込んだ議論を行い、合意に達したということです。
まず、金委員長と習主席は、韓半島問題の政治的解決のプロセスを継続して進めるため、ともに努力することで一致しました。
金委員長は習主席に、「われわれは、対話と協議によって、非核化など韓半島問題を解決するという立場を維持する。2回目の米朝首脳会談で国際社会から歓迎される結果を出せるよう努力する」と述べました。
なかでも、金委員長は、「関係国が北韓の正当な懸念を重視し、前向きな反応を示すことを望む」と強調しました。
これに対して習主席は、韓半島の安定と平和、非核化に向けて、北韓が積極的な措置を取ったと評価し、去年、北韓と中国がともに努力し、韓半島問題の政治的解決のプロセスで大きな進展を見たと強調しました。
習主席は、「米朝が意見を寄せ合い、北韓と関係国がともに努力することで、韓半島の平和と安定を維持し、韓半島の非核化や地域の恒久的な安定を実現するための建設的な役割を果たすことを期待する」と述べました。
一方、北韓の朝鮮中央通信は、金委員長が習主席の北韓訪問を要請し、習主席がこれに応じたと10日、報じました。