韓国に輸出された化学物質が北韓に渡っているとの疑惑を日本の与党幹部が提起したことについて、外交部の当局者は8日、「韓国政府は対北韓制裁を忠実に履行している」と反論しました。
自民党の萩生田光一幹事長代行は5日、テレビ番組に出演し、「化学物質の行き先が分からないような事案が見つかっている」と述べ、軍事用途に転用可能な物品が北韓に流れているとの疑惑を提起しました。
これについて、外交部当局者は8日、「われわれは、通常兵器や大量破壊兵器に関する輸出管理のための4つの国際的な枠組みに参加し、徹底して義務事項を順守している。国際社会との緊密な協力の下、国連安全保障理事会の対北制裁決議を忠実に履行している」と強調しました。
通常兵器や大量破壊兵器に関する輸出管理のための4つの国際的な枠組みとは、原子力供給国グループ、オーストラリア・グループ、ワッセナーアレンジメント、ミサイル関連機材・技術輸出規制の4つです。
外交部当局者はまた、「萩生田幹事長代行は、疑惑を具体的に証明すべきだ」と指摘しました。