若手ピアニストの登竜門、イタリアのブゾーニ国際ピアノコンクールで、韓国人ピアニストが1位と2位に輝きました。
第63回ブゾーニ国際ピアノコンクールは、現地時間の3日、イタリア北部のボルツァーノで閉幕し、韓国のパク・ジェホン（22）が1位に、キム・ドヒョン（27）が2位に輝きました。
１位に選ばれたパク・ジェホンには、2万2000ユーロの賞金と、ハイドン・フィルハーモニーとの協演やツアーの機会などが与えられます。
また副賞として、2023年2月に予定されているシューマン・クァルテットとのツアー演奏のチャンスも与えられます。
このコンクールでの韓国人の優勝は、2015年のムン・ジヨンに続いて2人目です。
今回のコンクールでは、参加者506人のうち93人がオンライン予選を通過し、韓国人10人を含む33人が本選に進出していました。
トップに輝いたパク・ジェホンは、韓国芸術英才教育院でピアノの英才教育を受け、2018年に韓国芸術総合学校音楽院に首席で入学し、ピアニストのキム・デジン氏に師事しています。
また２位のキム・ドヒョンは、2017年にスイスのヴァンドーム・コンクールで1位なしの2位となり、2019年のチャイコフスキー国際コンクールではセミファイナル特別賞を受賞しています。
ブゾーニ国際ピアノコンクールは、イタリア生まれの作曲家、フェルッチョ・ブゾーニを記念して1949年から毎年開かれている、イタリアでもっとも長い歴史と権威を誇るコンクールです。