物価高で生活費の負担が増しているなか、旧盆の秋夕（チュソク）の連休を控えて、政府は国民の負担軽減のための国民生活安定対策を打ち出しました。 
政府は11日に開かれた国民生活に関する緊急経済会議で、秋夕の連休を控えて国民の負担を軽減するための国民生活安定対策をまとめました。
まず、備蓄分の市場への放出や緊急輸入などを通じて、白菜や大根など、秋夕に需要が急激に増える食材の供給を平素の1.4倍に当たる23万トンに増やすことにしました。
食材の供給では過去最大の規模です。
農畜水産物の割引クーポンも、これまででもっとも多い650億ウォンを投入し、去年の秋夕並みの価格に抑える方針です。
また物流に支障が出ないよう貨物車の都心での通行を一時的に認めるほか、物量増加に備えて臨時の人員も追加で投入します。
健康保険料や公共住宅賃貸料の滞納分を一部支援するなど、低所得者層への支援を強化するほか、住宅ローンの金利も年末まで据え置き、国民の生活費負担を軽減します。
秋夕前後の小規模事業者や中小企業の円滑な資金繰りのため、融資や保証などに42兆6000億ウォンの資金を投じます。
伝統市場の活性化に向けて、商品券を割引価格で購入できる限度額も拡大することにしました。
政府は秋夕の連休期間に人の移動が円滑に行われるよう、バスや鉄道などの運行便数を増やすほか、来月初めに特別交通対策も発表する予定です。