大地震に見舞われたトルコに派遣された韓国の海外緊急救護隊が、現地時間の8日午前7時ごろ、トルコ南東部のガズィアンテプ空港に到着しました。 
 
緊急救護隊は、外交部や消防庁、韓国国際協力団などの関係者60人あまりと、陸軍の特殊戦司令部の兵士50人の合わせて118人で構成され、空軍の多目的輸送機「KC-330」で現場に到着しました。
 
緊急救護隊が到着したガズィアンテプは、今回の地震の震源に近く、莫大な人命被害が発生した場所です。
 
韓国の緊急救護隊は、トルコ側の要請に従って探索救助チームを中心に構成されたということで、トルコ当局と協議のうえ、救助現場に出動します。
 
政府は、2013年に大規模な台風被害が発生したフィリピンに、4回にわたって合わせて127人の救護隊を派遣しましたが、単独では今回トルコに派遣する人数が最大だということです。
 
政府は、救護隊の派遣とともに、医薬品など500万ドル相当の人道支援も行うということで、今回の輸送機で医薬品などが届けられました。
 
シリアとの国境に近いトルコ南東部では、現地時間の６日、マグニチュード7.8の大きな地震が発生したあと、数百回の余震が続いているということで、トルコとシリアで合わせて7800人を超える死者が発生するなど、甚大な人命と財産の被害が出ています。
 
外交部によりますと、現在トルコに住んでいる韓国人は2700人あまりで、このうち100人が地震が発生した地域に住んでいるということですが、大きなけがをした人はいないということです。