イギリス・アカデミー賞の第74回授賞式がロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで現地時間の11日に開かれ、映画「ミナリ」に出演した韓国人女優のユン・ヨジョン（73）が助演女優賞を受賞しました。 
ユン・ヨジョンは、受賞後、「すべての賞に意味があるが、今回の賞は、お高くとまっているイメージのあなたたちイギリス人から認められたものなので、より意味がある」と感想を語り、笑いを誘いました。
またエリザベス女王の夫、フィリップ殿下が9日に亡くなったことにも触れ、哀悼の意を伝えました。
今回の授賞式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、テレビ会議の形式で開かれました。
映画「ミナリ」は、韓国系アメリカ人のチョン・イサク監督の自伝的作品で、1980年代にアメリカに移住してきた韓国人家族の暮らしを淡々と描いています。
ユン・ヨジョンは、この映画でアメリカ・アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされていますが、アカデミー賞の前哨戦とされる第27回全米映画俳優組合（SAG）賞でも受賞するなど、これまでに多くの賞を受賞していて、今回のイギリスアカデミー賞の受賞で、2週間後に開かれるアメリカ・アカデミー賞での助演女優賞受賞への期待も一層高まりました。