韓国の年間輸出額が去年、10％以上減ったことがわかりました。
産業通商資源部が1日、公表したところによりますと、去年の輸出額はおととしに比べて10.3％減少して5424億1000万ドルだったということです。
年間輸出額の減少率が2桁となったのは、世界金融危機に見舞われた2009年以来、10年ぶりのことです。
産業通商資源部は、米中の貿易摩擦の影響で107億ドル、半導体の低迷で328億ドル、国際原油価格の下落で134億ドルの減少が生じたとみています。
一方、輸出の量は0.3％増えました。
なかでも自動車の輸出が減少から5.3%増加に転じたほか、バイオ・ヘルスケア、2次電池、農水産食品などの品目が好調でした。
輸出先別には、ASEAN＝東南アジア諸国連合加盟国やインドなど、「新南方地域」への輸出の全体に占める割合が初めて20％を超えました。
またロシアやモンゴルなど「新北方地域」は、3年連続で2桁の増加率となりました。
一方、輸入額は、6％減って5032億3000万ドルとなり、厳しい対外環境のなかでも輸出と輸入を合わせた韓国の貿易額は3年連続で1兆ドルを超えました。
そして輸出から輸入を差し引いた貿易収支は391億9000万ドルの黒字で、11年連続の黒字となりました。