韓国では、インフレとウォン安が進むなか、自治体が債務保証していた江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)にあるレゴランドがデフォルト=債務不履行に陥ったことで、韓国経済全体に対する不安が高まっている影響で、大企業も資金繰りがさらに厳しくなり、次々と投資を縮小しています。
インフレやウォン安で原材料価格が上昇する一方で、需要は減るとみられることから、LG電子は、危機にいち早く対応するため、来月から、各部署から派遣されたメンバーからなる専門対応チームを立ち上げます。
SKグループも、危機後の飛躍を準備するよう社員に呼びかけました。
信用度の格付けが優良なLGユープラスとハンファソリューションズは先週、社債を発行しましたが、一部は売れませんでした。
格付けが低い企業は、社債の発行すらあきらめています。
すでにSKハイニックス、ハンファソリューションズ、現代オイルバンクは投資計画を撤回していて、現代自動車も流動性確保のため、ことしの投資を3000億ウォンに減らす方針を発表するなど、各社は投資を見送り、引き締めに入っています。
全国経済人連合会が韓国企業上位600社を対象に景気状況の調査を行った結果、来月の見通しはこの25か月間で最低となりました。