去年の韓国の貿易収支において、ベトナムとの黒字額がすべての貿易相手国のなかで最大となりました。年間の貿易収支で、ベトナムが韓国の最大の輸出超過国となったのはこれが初めてです。
産業通商資源部によりますと、韓国のベトナムへの輸出は去年609億8000万ドル、輸入は267億2000万ドルで、342億5000万ドルの黒字を記録しました。
1992年の国交正常化以降、韓国とベトナムの貿易は継続して韓国の黒字となっていて、2021年は全体で2番目の黒字額となっていました。
去年、韓国の貿易黒字が大きかったのは、ベトナムに続いてアメリカ(280億4000万ドル)、香港(257億9000万ドル)、インド(99億8000万ドル)、シンガポール(98億6000万ドル)の順でした。
2018年に1位だった中国は2019年に2位となり、2020年と2021年は3位でしたが、去年は22位に順位が落ちました。
中国のゼロコロナ政策にともなう経済成長の鈍化が影響して、中国への輸出が減少した一方で、リチウムをはじめとする産業用の原材料価格が高騰し、中国からの輸入が増えたことが原因とされています。