尹錫悦（ユン・ソンニョル）次期大統領がアメリカに派遣した「政策協議代表団」の一行が3日、ワシントンに向けて仁川（インチョン）国際空港を出発しました。
団長を務める朴振（パク・ジン）国会議員は、記者団に対し、「今回の訪問は、尹次期大統領の韓米同盟正常化に向けた意思をアメリカ政府や議会にしっかり伝えるためのものだ」と述べました。
代表団は、アメリカ政府や議会、シンクタンクをはじめ、官民の主要関係者と面会し、韓米同盟、韓半島問題、東アジアをめぐる両国の政策について協議する予定で、北韓の核問題や米中の覇権争い、韓日米3か国協力、サプライチェーン問題など幅広い課題についてアメリカ側と戦略的な調整を行うとみられています。
また北韓がICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射実験を行い、近く核実験に踏み切る可能性があるとみられるなか、韓米がどう対応していくかについても緊密に協議するものとみられています。
代表団はさらに、バイデン大統領に尹氏からの親書を伝え、次期政権での初の韓米首脳会談の開催に向けた協議も行うものとみられます。