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石坡亭・朝鮮王朝末期の権力闘争の跡

2020-11-28

KBS WORLD Radio


高宗の父・興宣大院君の別荘「石坡亭」。もとは憲宗・哲宗の時代に長く権勢を振るった安東金氏の一族で、漢城府判尹(ソウル市長)や領議政(国務総理)まで務めた重臣の金興根の別荘「三渓洞亭子」だった。


興宣大院君はこの別荘を手に入れるため、「君主が宿泊した場所に臣下は住めない」という慣習を盾に、一計を案じ、臨時に借りた別荘に息子の高宗を連れ出して宿泊させた。金興根は結局、別荘を手放さざるを得ず、大院君は自らの雅号「石坡」を使って石坡亭と名付けた。


千年松。大院君は母や妻の出身一族・閔氏から高宗の王妃を迎え、閔氏一族に多くの官職を与えた。結局、安東金氏勢力に替わり「閔氏戚族政権」と呼ばれる勢道政治が行なわれた。石坡亭は朝鮮王朝末期の権力闘争を象徴する場所でもある。


「国王の愛した庭園」として散策路があり、秋には紅葉の名所でもある。漢陽都城の北西の門「彰義門」(紫霞門)が近くにあり、青瓦台の北側・北岳山を望む自然景観が広がる。


「ソウル美術館」の屋上に出ると石坡亭になっている。美術館周辺の付岩洞(プアンドン)地区には人気のカフェなどがあり、散策路になっている。地下鉄3号線景福宮駅3番出口を出て緑色のバスに乗り、「紫霞門トンネル入口・石坡亭」(자하문터널입구・석파정)」バス停下車。

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