憲法裁判所長に金二洙氏を指名　文大統領

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は19日、空席になっている憲法裁判所長に、 裁判所長代行の金二洙（キム・イス）裁判官(64)を指名しました。
金二洙氏は、朴槿恵前大統領の弾劾審理で憲法裁判所長代行を務めた李貞美（イ・ジョンミ）裁判官がことし3月に退任したあと、憲法裁判所長代行を務めてきました。
金二洙裁判官は、朴槿恵前大統領の弾劾審理では、セウォル号が沈没した当日、大統領として何ら指示を出さず居場所すら確認されていない「空白の7時間」について、「朴槿恵前大統領は大統領としての誠実義務に違反した」とする意見を出すなど、朴槿恵政権で任命された裁判官が多数を占める今の憲法裁判所で少数意見を出す進歩的な裁判官として知られています。
文大統領は「憲法裁所長の代行体制の長期化による懸念の声が高まっているため、優先的に指名手続きを取ることにした」と述べました。
憲法裁判所長は国会の人事聴聞会と同意を経て大統領が正式に任命することになり、金二洙氏は、憲法裁判所裁判官の任期6年が終わる来年9月19日まで所長を務めることになります。