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KBS World Radio 光復70周年 大韓民国パノラマ'
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コリア70年
情熱と努力で成長していく韓国のスポーツ
2015-11-24
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2010年、カナダのバンクーバーで開かれた冬季オリンピック。フィギュアスケート女子シングルに韓国のキム・ヨナ選手が出場します。この日、キム・ヨナ選手は7回のジャンプをすべてクリアー、歴代最高得点を更新して金メダルを獲得します。
1950年に勃発した韓国戦争の影響で、沈滞期を迎えていた韓国のスポーツ。しかし、1963年、後に韓国のインドアスポーツの発展に大きな役割を果たすことになる奨忠(チャンチュン)体育館が建設され、さらに2年後の1965年、さまざまな種目の韓国代表選手が集まり、合宿訓練をする泰陵(テルン)選手村がオープンしたことで、韓国のスポーツに変化の兆しが見え始めます。そして、韓国のスポーツ選手の海外進出もこの時期から始まります。
1960年代、韓国でもっとも人気を集めていたスポーツはボクシングとレスリングでした。日本による植民地支配や韓国戦争の影響で貧しかった当時の韓国人にとってボクシングやレスリングは数少ない娯楽の一つでした。テレビのない家が多かった1960年代の韓国。人気プロレスラー、キム・イル選手の競技がある日にはテレビのある漫画の店や喫茶店はいつも大勢の客でにぎわいました。1960年、韓国人最初のアジアチャンピオンとなったカン・セチョル選手や1966年、WBA=世界ボクシング協会ジュニアミドル級 のチャンピオンとなったキム・ギス選手らの活躍でボクシングも1960年代の韓国を代表する人気種目となりました。
1970年代に入って、韓国で注目され始めたスポーツはサッカー。「伝説のストライカー」と呼ばれたチャ・ボムグン選手の選手の世界進出がきっかけでした。1972年、最年少の韓国代表となったチャ・ボムグン選手は、127試合に出場、55のゴールを決め、韓国のサッカーファンを魅了します。その後1978年、ドイツに進出したチャ選手は「チャブーム」という愛称で親しまれ、世界に韓国サッカーの存在をアピールしました。
1980年代に入った韓国では、1986年のアジア大会や88年のソウルオリンピックなど、規模の大きな国際大会が開かれます。こうした経験を通じて、韓国のスポーツ界は本格的に世界化と先進化の道を歩み始めます。さらに、90年代に入って韓国選手の海外進出が活発になりました。こうした動きの背景には大きく2つの理由があります。一つは、数々の国際交流を通じて成長した韓国選手の技量、もう一つは90年代に実施された海外旅行自由化です。それまでは海外で開かれる国際競技に参加する時もさまざまな制限がありました。海外旅行自由化によって海外チームとの競技が多くなり、韓国選手の実力も高まりました。
1990年代に入ると、さまざまな種目で韓国スポーツの活躍が見られるようになります。1990年3月、オランダのアムステルダムで開かれたショートトラックスピードスケートの世界選手権大会での男子総合優勝以降、韓国は1992年のアルベールビルオリンピックから2014年のソチオリンピックまで、冬季オリンピックのショートトラック種目で21個の金メダルを含め、42個のメダルを獲得します。また、1992年に開かれたバルセロナオリンピックでは男子マラソンや射撃などの種目で韓国選手が金メダルを獲得し、韓国スポーツの幅を広げるきっかけになりました。1990年代は、プロ野球やゴルフでも韓国選手の活躍が目立った時期でした。1994年にアメリカのロサンゼルス・ドジャースに入団したパク・チャンホ選手。韓国初のメジャーリーガーとなった彼は、アメリカ進出11年目になる2005年、メジャー通算100勝を達成し、2010年にはアジア投手最多勝を記録しています。同じ時期にアメリカに進出した韓国出身の女子プロゴルファー、パク・セリ選手も目覚ましい成績を残しています。パク・セリ選手の活躍は韓国のゴルフ界を刺激し、その後、LPGA=全米ゴルフツアーでの韓国出身の女子ゴルファーの活躍は2000年代に入ってからも衰えることなく、現在まで続いています。
一方、2000年代に入って再び注目されるようになった種目はサッカーでした。2002年に開催された韓日ワールドカップ以降、韓国のサッカーは活気づき、世界的な舞台で活躍する韓国選手の姿も目立ち始めます。2000年代の韓国スポーツ界をときめかせた選手には、冒頭にご紹介したフィギュアスケートのキム・ヨナ選手もいます。世界選手権や冬季オリンピックなどで数々の記録を残したキム・ヨナ選手の活躍は、韓国にスケートブームを巻き起こしました。
韓国は今、1988年のソウルオリンピック、2002年の韓日ワールドカップ、2011年の大邱(テグ)世界陸上競技選手権大会の経験を活かし、今は、3年後に迫った平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックに備えています。こうした国際大会の開催をきっかけに、韓国のスポーツはまた一歩前進するものと期待されています。
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