ハンナラ党は15日、国会で議員総会を開き、朴槿恵（パク・クンヘ）元代表が率いる非常対策委員会を発足させ、党の運営に関する全ての権限を与えることを決めました。
ハンナラ党はまた、非常対策委員長と非常対策委員に関して、大統領選挙に立候補する場合は1年6か月前に党職を離れるように定めた規定の例外を認められるように党の規約を変え、朴槿恵元代表が大統領選挙に立候補できるようにしました。
ハンナラ党は、19日に開かれる全国委員会で、こうした内容を盛り込んだ党憲・党規の改正案を議決する予定です。
朴槿恵元代表の党への全面復帰は、2006年6月に代表職を退いて以来、5年5か月ぶりで、朴槿恵元代表は来週中にも非常対策委員長に就任し、来年4月の総選挙に備えて陣頭指揮を執るとみられ、事実上、ハンナラ党は早期に総選挙体制に入った形となりました。
しかし、非常対策委員会の構成や運営などをめぐって派閥間、勢力間の意見が鋭く対決しているうえ、朴槿恵元代表は党を刷新する過程で、政策などの面で現在の政府と一線を画すとみられ、党と政府の間で軋轢が生じる可能性があるとの見方が出ているなど、今後難航が予想されます。
これに先立って、朴槿恵元代表は14日、ハンナラ党の刷新派議員らと会合し、党の刷新に向けて、再結党を超える変化のために努力することで合意しています。

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