韓国政府 “南北当局会談は新しい形式”
12日から2日間、ソウルで開かれることになった南北当局会談について、韓国政府は、「2000年以降、21回にわたって行われてきた南北閣僚級会談とは異なる新たな形式の会談になる」との認識を示しました。
9日から10日未明にかけて板門店で行なわれた南北の実務者協議は、本格的な対話再開に向けて、当初目指していた「長官級会談」とすることでは調整がつかず、「南北当局会談」として12日から2日間、ソウルで開くことで合意しました。
これについて、韓国首席代表のチョン・ヘソン統一政策室長は10日、板門店で記者会見し、「会談の名称を南北当局会談としたのは、北韓の提案によるものだ。韓国としても新たな時代の新たな南北関係、新たな対話を目指す意味合いから妥当だと判断し、受け入れることにした」と述べ、南北間の懸案をめぐる実質的な協議を行う場となることを強調しました。
また、当局会談の出席者に関連して、北韓労働党の南北関係を統括する金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長が出席しない場合、韓国首席代表も当初の統一部長官から格下げするのかとの質問に対し、チョン・ヘソン統一政策室長は、「特定の状況を予測することは適切でない」として回答を避けました。
今回の実務者協議の中で、北韓は、過去21回の南北長官級会談でも北韓の統一戦線部長が出席したことは一度もなく、内閣責任参事が代表として出席していると主張し、統一戦線部長の出席に難色を示したと伝えられています。
金養建氏は、北韓労働党の統一戦線部長や国際部長をへて、2010年9月に書記になった、金正月国防委員長時代からの実力派で、2009年10月にはシンガポールで、李明博大統領の側近の任太熙(イム・テヒ)前大統領室長と秘密裏に会談したこともあります。
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