検察総長 “婚外子”報道で朝鮮日報提訴
韓国の日刊紙「朝鮮日報」が婚外子の息子がいると伝えたことに関連して、辞意を表明している蔡東旭(チェ・ドンウク)検察総長が24日、朝鮮日報に訂正報道を求める訴えをソウル中央地方裁判所に起こしました。
韓国の検察トップ、蔡検察総長については、韓国の日刊紙「朝鮮日報」が6日と9日の2回にわたって、「婚外子の息子がいる」と報道したことから、法務部の黄教安(ファン・ギョアン)長官が検察総長への監察を実施する方針を表明し、蔡東旭検察総長は事実無根だとしたうえで辞意を表明しています。
また、この報道に対して、蔡氏は24日午前、代理人を通じて、40ページに及ぶ訴状をソウル中央地方裁判所に提出し、「朝鮮日報は、報道内容を裏付ける根拠を何ら提示していない」として、朝鮮日報に対して事実を確認するよう求め、蔡氏の報道記事と同じ位置に、同じ大きさで、訂正報道文を掲載するよう求めています。
また、判決確定後5日以内に訂正報道文を掲載しなかった場合、1日に1000万ウォンずつ支払うよう求めています。
さらに、蔡氏は、マスコミ向けの発表文で、「親子関係確認のためのDNA検査を含め、迅速に真実を明らかにしたい。これ以上、この問題が政治問題化され、国政に負担になることは決して望んでいない」と強調しました。
また、蔡氏は、今回起こした訂正報道請求訴訟のほかにも、名誉毀損の損害賠償など、民事・刑事上の措置を取ることも示唆しました。
蔡氏の辞表は、真相の解明を優先すべきだとして、まだ受理されていませんが、蔡氏は検察総長を辞任する考えに変わりないということです。
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