朴大統領 防空識別圏の拡大検討を指示
中国が広く東シナ海に一方的に防空識別圏を設定したことについて、朴槿恵(パク・クネ)大統領は、韓国の防空識別圏を南方に拡大することを検討するよう指示したことがわかりました。
大統領青瓦台が30日明らかにしたところによりますと、朴槿恵大統領は、中国が一方的に設定した防空識別圏の問題が明らかになった直後に、韓国の防空識別権を拡大することも含めて検討するよう指示したということで、政府担当者がすでに総合的な検討にとりかかっているということです。
与党セヌリ党の関係者によりますと、政府は中国の防空識別圏が済州(チェジュ)島の南西沖の上空で韓国の防空識別圏と一部重なっているほか、韓国が管轄権を行使する暗礁の離於(イオ)島の上空も含まれていることを念頭に、韓国の防空識別権を南方に拡大する案を策定しているものとみられます。
また韓国が管轄権を行使している韓国最南端の島、馬羅(マラ)島と、全羅北道の木浦の西南沖の紅(ホン)島の上空が日本の防空識別権に入っているのに対し、韓国の防空識別権には含まれていないことから、これを改める案についても検討しているということです。
政府と与党は週明けの3日、国会で協議会を開き、最終調整を行うことにしています。
[Photo : ]