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サードの電磁波測定始まる 慶尚北道星州郡

ニュース2017-08-12
サードの電磁波測定始まる 慶尚北道星州郡

南東部の慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)郡に配備されたアメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」について、電磁波や騒音などの小規模環境アセスメントの結果を検証するための現場調査が、12日午前、始まりました。
調査団は今月10日にも現場調査を試みましたが、サード配備に反対する住民らが配備用地への立ち入りを阻止する場合に備えて、近くの軍部隊からヘリコプターで現場に入ろうとしたところ、気象悪化でヘリが現場に着陸できず、調査は延期されていました。
12日に再開された現場調査では、調査団を乗せたヘリが配備用地に入っており、電磁波や騒音が健康に悪影響を与えかねないとする住民の懸念を払しょくさせるため、メディアや一部住民の立ち会いのもとに測定を進めるとしています。
今回の現場調査は、国防部が非公開で行った小規模環境アセスメント評価を検証するためのもので、国防部は当時、配備用地から観測された電磁波はごく微量だったとしています。
一方、現場調査に先立って星州郡を訪れた韓国駐留アメリカ第8軍司令官のトーマス中将は12日、ことし4月にサードの装備を運んでいたアメリカ兵士が、配備に反発する地元住民を冷やかすような態度で笑ったことについて「不適切な行動だった」と謝罪したうえで、「サードは北韓の挑発から韓国を守るためのものだ」として、サード配備の必要性を強調しました。
しかし、これに対して地元住民は「謝罪もサード配備も受け入れられない」としていて、住民の説得は容易ではなさそうです。
このアメリカ兵士は、ことし4月にアメリカ軍が星州郡にサードの装備を運んでいたとき、配備に猛烈に反発していた地元住民を冷やかすような態度で笑い、さらに住民の様子を撮影したことで、住民から大きな反発を買いました。

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