アメリカ国務省は11日、世界194カ国の人権状況に関する年次報告書を公表し、北韓の人権状況を厳しく批判しました。
2009年版のこの報告書では北韓の人権状況について、法的な手続きを経ずに人々を処刑したり、投獄する例が多く、拷問も絶えないと指摘し、北韓の人権状況を巡る環境は依然として劣悪な水準にとどまっていると厳しく批判しています。
また、北韓の強制収用所では妊娠した女性を強制的に堕胎させたり、生まれたばかりの新生児が殺害されたという情報もあると指摘しました。
一方、韓国については、全般的に人権が尊重されていると評価しながらも、女性と身体障害者に関する部分で改善の余地があると指摘しています。
日本については、児童虐待と見られる事件が増えていることに憂慮を示し、中国については、法的手続きを踏まずに人々を処刑したり、身柄を拘束するなどの弾圧が続いていると指摘しました。

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