韓国とアメリカは、北韓の生物化学テロに対抗するためことし5月に初めての韓米合同訓練を実施したことが明らかになりました。
国防部が、国会国防委員会に所属する与党ハンナラ党のキム・ハッソン議員に対して18日、提出した資料によりますと、韓国とアメリカはことし5月17日から10日間、韓米連合司令部と、韓国国防研究院で、両国の軍や情報関係者が参加して、アメリカ主導で、北韓の生物化学テロに備えた韓米合同対策訓練を実施したということです。
当時、アメリカは、北韓の生物化学兵器が北東アジアの安全保障に大きな脅威となるとして訓練の必要性を強調しましたが、韓国は経済に及ぼす影響や国民の不安を考慮して反対する立場を取っていたということです。
訓練は、生化学テロを受けた複数の状況を想定し、韓国とアメリカがどのような措置をとるかについて協議する戦術討議形式で進められ、大規模な兵力を投入した実践訓練ではなかったと国防部は説明しています。
国防部は2010年の国防白書で、北韓には生物化学兵器が2500トンから5000トンほどあると推定しています。

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