先週15日、韓国電力が全国各地で予告なしに電力の供給を止めて大規模な停電が起きましたが、中には休戦ライン付近を監視する前方哨所や海岸レーダー基地など100カ所以上の軍施設で停電が発生したことが明かになりました。
国会国防委員会のシン・ハッヨン民主党議員が、最近、軍から入手した「停電発生部隊現況」によりますと、全国的に停電が起きた15日、陸軍施設116カ所、空軍施設8カ所など合わせて124の軍施設で停電が起きたということです。
とくに東部の江原道沿いにある北韓の動きを警戒する最前線の観測所や、全羅南道の海上にあるレーダー基地でも、およそ30分間停電が続きました。
ただ軍当局は、自家発電設備を作動させて被害はなかったと説明しています。
シン・ハッヨン議員は、「休戦ライン韓国側地域の前方哨所や軍司令部の建物、海岸レーダー基地まで一時停電状態となり、国の安全保障を脅かす重大な事態が発生したことは責任が重い」として、崔重卿（チェ・ジュンギョン）知識経済部長官の即刻辞任を要求しました。
崔重卿長官は18日に記者会見し、担当部署である知識経済部のトップの更迭を求める声があることについて、事故原因を徹底的に調査し必要な対策をとるなどした後に退く考えを示しました。
 

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