先週15日に発生した大規模な停電の際、電力取引所の予備電力はわずか24万キロワットに過ぎず、国中が機能停止するいわゆる「ブラックアウト」直前の状態に至っていたことが明らかになりました。
崔重卿知識経済部長官が18日の記者会見で明らかにしたところによりますと、韓国電力が予告なしで15日午後、全国で大規模な停電措置をとった際、韓国電力取引所は予備電力を148万キロワットと報告しましたが、実際は24万キロワットに過ぎず、国全体の機能が停止する直前の危機的状況だったということです。
また予備電力がここまで低下した原因について崔重卿長官は、9月以降も残暑が続いたため夏の電力非常対策期間を通常より3週間長い9月23日までと改めるよう政府が韓国電力と電力取引所に指示したにも関わらず、韓国電力はこれを守らずに発電所の整備に取り掛かり、停電当日と前日に合わせて8機の発電機の稼動を止めたため、電力の供給が低下して需要に追い付かなくなったと説明しました。
政府は今度の停電で被害を被った企業や個人に対して賠償金を支払うことにしており、20日から全国189の韓国電力支店や中小企業振興公団などで被害申告を受け付けることにしています。

[Photo : ]