韓日中3ヶ国FTA 利害絡み駆け引き複雑に
韓国と日本、中国は13日の首脳会談で、3ヶ国のFTA=自由貿易協定締結に向けた交渉を年内にスタートさせるための準備を急ぐことで合意しました。
3ヶ国のFTAについては、3月に韓米FTAが発効し、韓国と中国のFTA交渉がスタートしたこともあって、日本が早期交渉開始を求めるなど、最も積極的です。
外交通商部の関係者は、「日本はまず韓日中3ヶ国FTAを締結、その後にアセアンを含むFTAに拡大、さらにはアメリカが主導するTPPA=環太平洋パートナーシップ協定に韓国や中国も引き込むことを考えているようだ」と語りました。
韓国と日本はFTA交渉を再開させることで合意していますが、韓国は日本とのFTAには大きなメリットがなく、やや消極的な立場です。
一方、中国はこれまで3ヶ国FTAについては大きな関心を示していませんでしたが、アメリカ主導のTPPAをけん制する意味から最近になって積極的に対応しています。
外交通商部の関係者は、「年内に3ヶ国FTAの交渉がスタートするにしても、韓国としてはすでに始まっている中国とのFTA交渉に重点を置くことになるだろう。一方、日本と中国は3ヶ国及び2ヶ国のFTA交渉を同時に進める動きを見せており、いずれの交渉もそれぞれの利益を確保するための複雑な駆け引きが予想される」と指摘しました。
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