早くやってきた夏 電力消費を分散化へ
ことしは夏の暑さが例年より早くやってきたことから、政府は夏の電力対策を例年より1か月早い、6月1日から9月21日にかけて実施する方針を決めました。
政府が16日、発表した今年の夏の電力需給対策によりますと、8月初めに集中している企業の夏休みを自主的に分散させることによって、8月末に予想される電力不足を防ぐこと、電力使用量が最も多くなる時間帯を避けて操業する企業に対して電力削減量に比例して利益が得られるようにします。
またデパートやホテルなど、470あまりの大型の建物に対しては、冷房温度を26度以上にさせるとともに、入口の扉を開けたまま冷房装置を運転する商業施設などに対しては賦課金を加重します。
政府はさらに、1万9000か所あまりの公共機関に対して、電気の消費量を去年より5%削減するよう義務づけるほか、国民に対して節電を呼びかけるキャンペーンを展開していく方針です。
政府はこうした電力需給対策によって、夏の予備電力が最大で150万キロワットと、ギリギリにまで少なくなることが心配される状況を、やや余裕のある500万キロワットにまで引き上げることを期待しています。
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