1972年に北韓に拉致された漁船員の男性が今月初め、北韓から脱出し、近く41年ぶりに韓国に戻れる見通しとなりました。
脱北したのは、68歳のチョン・ウクピョさんで、1972年に北韓によってだ捕された漁船「五大洋（オデヤン）」61号と62号の乗組員25人のうちの１人で、チョンさんの脱北を手助けした拉致被害者の家族の会によりますと、チョンさんは今月10日に北韓を逃れ、現在、第三国で保護されていて、近く、韓国に戻れる見通しだということです。
チョンさんは、今月11日、「余生を故郷で過ごし、先祖の墓に入りたいので脱出した」とする嘆願書を朴槿恵大統領に送っていました。
チョンさんは、1972年12月に韓半島西の海、西海で操業中、別の船員24人とともに北韓に拉致され、思想教育を受けたあと、北東部の咸鏡北道（ハムギョンブクド）でトラック運転手として働いていたということです。
1972年に拿捕された乗組員25人のうち、脱北に成功したのはチョンさんが初めてです。

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