韓国の南西部、全羅南道（チョンラナムド）麗水（ヨス）沖で先月末に起きた原油流出事故に関連して、韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は6日、不適切な言動を行ったとして海洋水産部の長官を更迭しました。
更迭されたのは、尹珍淑（ユン・ジンスク）海洋水産部長官で、尹氏は、今月5日、原油流出事故の対策について話し合う政府・与党協議会で、「流出元の石油精製会社が１次被害者で、漁業関係者が2次被害者」と発言するなどして批判を浴びています。
また、会議の最中に国会議員の質問に対し、笑いながら答弁したことも問題になっていました。
全羅南道麗水沖では先月末、タンカーが埠頭に接岸しようとした際に、石油会社GSカルテックスが所有する送油管3本を損傷させ、配管内部の原油が海に流出する事故が起きています。
現政権では、去年9月に、大統領の福祉政策を主導していた閣僚が大統領府青瓦台の政策方針に反対して辞任していますが、解任されたのは初めてです。
今回の更迭について、与党セヌリ党は、「適切な措置」だとして歓迎する一方、最大野党民主党は、「遅きに失した」として、政府に人事の刷新を求めました。

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