遺族代表 “大統領の話は抽象的で残念”
旅客船セウォル号の沈没事故から1か月となった16日、朴槿恵(パク・クネ)大統領と面談した犠牲者の家族代表が記者会見し、朴大統領の発言について、「具体的な対策は何一つ示されず、抽象的な話にとどまり、とても残念だ」と述べました。
この面談は、朴槿恵大統領が犠牲者の家族代表17人を大統領府青瓦台に招いて行なわれたもので、朴大統領は、まず、事故対応をめぐる政府の不手際を謝罪するとともに、社会的な安全システムを抜本的に見直すとの考えを強調しました。
この面談を終えたあと、犠牲者の家族代表は、「面談そのものには感謝している。ただ、事故から1か月という時間が経過したにも関わらず、具体的な対策は何一つ示されず、抽象的な話にとどまり、とても残念だ」と述べました。
また、朴大統領が週明けにも発表するとみられる「国民への談話」についてふれ、「具体的な対策案が示されることに期待している」と述べ、朴大統領の積極的な対応を期待する姿勢を示しました。
今回の面談について、遺族らを法律的に支援することになった大韓弁護士協会は、「青瓦台からの急な面談要請で、多くの遺族の意見を集約することができなかったうえ、弁護人の同席も拒否され、非常に遺憾である」と話しています。
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