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裁判所 民主労組委員長に懲役5年 

ニュース2016-07-05
裁判所 民主労組委員長に懲役5年 

去年11月にソウル市内で開かれた、労働市場改革や歴史教科書国定化に反対する大規模な集会などを主導したとして、特殊公務執行妨害致傷などの罪で起訴された民主労総=全国民主労働組合総連盟のハン・サンギュン委員長に対し、ソウル中央地方裁判所は懲役5年を言い渡しました。
去年11月、ソウル市の中心部、光化門(クァンファムン)広場一帯で、民主労総の主導で、政府の労働市場改革や歴史教科書の国定化などに反対する大規模な集会が行われ、一部のデモ隊と警察が衝突し、警察のマイクロバスを押し倒そうとするデモ隊に警察が放水銃で対応し、140人がけがをしています。
警察は、ハン・サンギュン委員長を、集会を主導したとして行方を追い、ハン・サンギュン委員長は、ソウルの曹渓寺に身を隠していましたが、翌月に自ら退去し、警察に逮捕されました。
検察は、去年11月の集会をはじめ、2012年からの合わせて13件の集会で不法行為を主導し、国に被害を与えたとして、ことし1月、ハン委員長を特殊公務執行妨害致傷や集会・デモに関する法律違反などの罪で起訴したものです。
ソウル中央地方裁判所は4日、「一部のデモ隊が警察のマイクロバスを押し倒そうとしたほか、警察が乗った車の注油口に火を付けようとするなど、集会での暴力は深刻なレベルだった。ハン委員長は、不法行為を扇動しており、大きな責任がある」として、ハン・サンギュン委員長に対し、懲役5年と罰金50万ウォンを言い渡しました。
これは、1987年の民主化以降では、大規模な集会の主催者に宣告された最も重い刑となっています。
ハン委員長の弁護人は、「警察が民主労総が申告した都心の集会をすべて禁止したこと、マイクロバスで壁をつくったことは違法であり、公務執行妨害罪や集会・デモに関する法律への違反は成立しない」と主張しましたが、裁判所は、「警察が集会禁止を通告したのは適法で、警察の車両の壁の設置は、警察官の職務執行法にもとづく適法な措置」として、受け入れませんでした。
民主労総は、判決が出た直後に記者会見し、「今回の判決は、民主・人権・労働を踏みにじった判決として記録されるだろう」と強く反発しました。

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