ヒル元米次官補 「セカンダリーボイコット役立たない」
6カ国協議のアメリカ首席代表を務めたクリストファー・ヒル元国務次官補は6日、KBS World Radio英語放送と行ったインタビューで、トランプ大統領が北韓と取引がある中国など第三国の企業を制裁する「セカンダリー・ボイコット」を予告していることについて、北韓の核問題解決に役立たないとして実効性に疑問を提起しました。
クリストファー・ヒル元国務次官補は、このなかで、「北韓と取引がある第三国と貿易を中断することは非現実的だ」と指摘し、「米中対話を通じて、北韓の核問題をめぐる双方の利害関係を調整する必要がある」と強調しました。
ヒル元国務次官補はまた、セカンダリー・ボイコットの実効性については疑問を提起しながらも、「トランプ政権が、北韓と取引を続ける国に対して何らかの形で影響を及ぼすことは間違いない」と述べ、警戒感を示しました。
さらに、ロシアのプーチン大統領が5日、北韓への制裁は無駄だとする見解を示したことについては一定の理解を示し、「強力な圧力とともに北韓に対してインセンティブを提示し常に対話の門を開けておくべきだ」と主張しました。
[Photo : ]