米政府 北韓の非核化向けた補償案検討か
アメリカのトランプ政権が、非核化に向けた北韓の具体的な措置を前提として補償を行うことも視野に、非核化プロセスの検討を始めたもようです。
読売新聞が5日、日米の関係筋の話として報じたところによりますと、
トランプ大統領と安倍晋三首相は今月17日と18日、フロリダで首脳会談を行い、アメリカの補償を含む非核化の道筋について議論する予定だということです。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は先月、中国北京で習近平国家主席と首脳会談した際、「韓米が平和の実現に向けた段階的措置と同時的措置を取れば、韓半島の非核化の問題は解決する」と述べたとされています。
読売新聞はワシントンの外交筋の話しとして、「トランプ政権は、北韓に一方的に非核化の措置を取るよう求め続ければ、非核化プロセスが頓挫する可能性があるということを理解している」と伝えています。
また、アメリカ政府の補償については、「北韓としては、渡航禁止措置などアメリカ政府の独自制裁の緩和や軍事演習の縮小、緊張緩和のための両国軍の間の連絡ルートの開設、北韓に対する人道的支援の拡大などが挙げられているとしています。
さらに、「国連安全保障理事会の北韓制裁措置に抵触しないよう、アメリカ政府が独自に講じた措置を中心に検討しているもようだ。補償の有無や時期はトランプ大統領の考え次第だという見方が強い」と説明しています。
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