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来週の国連総会 韓半島巡る外交合戦の舞台に

ニュース2018-09-20
来週の国連総会 韓半島巡る外交合戦の舞台に

平壌共同宣言にもとづいて、韓国、北韓、アメリカが、韓半島の非核化に向けた対話の新たな枠組みづくりを模索しているなか、来週の国連総会が、韓半島問題をめぐって、中国、ロシア、日本までも加わった外交合戦の主な舞台になるとみられ、関心が寄せられています。
南北首脳からバトンを渡されたトランプ政権は、今回の国連総会を米朝交渉の再開に向けた触媒として活用する可能性が高いとされます。
ポンペイオ国務長官は現地時間の19日の声明で、米朝交渉を再開することを事実上公式に表明しました。
米朝が国連総会に合わせて行うニューヨークでの会談で、今後の交渉の方向や枠組みで合意すれば、オーストリア・ウィーンでは、非核化交渉の進展に向けた実務的な交渉を始める運びとなるでしょう。
こうした国連総会を舞台にした韓半島問題をめぐる外交合戦は、文大統領とトランプ大統領の今月24日のニューヨークでの首脳会談を皮切りに始まりそうです。
文大統領は、トランプ大統領に南北首脳会談の結果について説明し、米朝間の交渉を促すとみられます。
会談では、南北首脳が共同宣言や記者会見で公開していない、北韓からアメリカへのメッセージが伝えられる可能性が高いとされます。
文大統領とトランプ大統領の会談の結果は、翌日に予定されているトランプ大統領の国連総会での演説に盛り込まれるとみられ、注目を集めています。
北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相の国連総会での演説は今月29日に予定されています。
ポンペイオ国務長官が提案した李外相との会談は、今後の米朝間の非核化交渉の重要な転機になるみられます。
国連総会を舞台に米朝の外相が会談するのは、極めて異例で、新たな変化を模索しようとする米朝関係の「いま 」を示すということで意味があります。
韓半島問題に介入したい中国やロシア、日本も、南北首脳会談の結果を共有し、今後、米朝間の交渉の流れから取り残されないよう、外交合戦に積極的に加わることが予想されます。

[Photo : YONHAP News]

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