ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

「和解・癒やし財団」機能していない 文大統領

ニュース2018-09-26
「和解・癒やし財団」機能していない 文大統領

文在寅大統領は、現地時間の25日午前、日本の安倍晋三首相とニューヨークのホテルで会談しました。
文在寅大統領はこの会談で、2015年12月の慰安婦問題をめぐる韓日合意にもとづいて設立された「和解と癒やしの財団」について言及し、「慰安婦被害者の反対と国内の批判的世論などで財団が正常に機能していない。賢明な方法で決着をつける必要がある」と述べました。
こうした発言は、財団を事実上解散する考えを示したものと受け止められています。
一方で慰安婦合意の破棄や再交渉を求める考えはないことを明らかにしました。
また、強制徴用被害者が日本企業を相手に賠償訴訟を起こしていることについて、前政権が関連の裁判に不当に関与していたとする状況が明るみに出て問題になったが、三権分立の原則にのっとって司法府の判断を尊重すべきだとする考えを示しました。
また北韓の非核化や韓半島の平和定着、日本人の拉致問題も議題になり、
文大統領は先の平壌での南北首脳会談について詳しく説明し、北韓の非核化や韓半島の平和定着を実現していく過程で日朝間の対話と関係改善がともに進められることが望ましいとしたうえで、「日朝首脳会談の実現に向けて協力していきたい」と述べました。
そして拉致問題については、「安倍首相のメッセージを金正恩委員長に伝え、その答えも聞いた」と明らかにし、安倍首相はこれに対して、「拉致問題を含む日朝問題について言及されたことにお礼申し上げたい」述べ、謝意を表明しました。
文在寅大統領は金正恩国務委員長との今回の3回目の首脳会談で、金正恩委員長に対して拉致問題の解決や日朝関係の改善を促し、金正恩委員長は、適切な時期に日本と対話を進め、関係を改善していく考えがあることを明らかにしたということです。
安倍首相は、拉致問題を解決するために北韓との対話を進める必要があるとしたうえで、金正恩委員長との直接対話を実現させるために韓国政府の支援を要請したということです。

[Photo : YONHAP News]

新着ニュース